2022.11.21

片頭痛とは

20-40歳代の女性に多く発症する頭痛ですが、もちろん男性にも発症します。50-60歳代頃を境に頭痛は軽減し、消失することもあります。日本では、800万人を超える方が発症しているとされ、非常に身近な病気かと思います。また、7割ほどの方には家族歴があるといわれています。特に、母親が片頭痛持ちの場合、遺伝の可能性が高まります。

“片”頭痛という名前の通り、左右のどちらかに強い頭痛になることが多いですが、4人に1人は両側に頭痛を自覚します。誤解されることが多いのですが、片頭痛は決して”片方だけの”頭痛ではありません。

片頭痛の一番の特徴は”感覚の過敏性”です。いろいろな感覚に敏感になるという特徴があり、その所見を探し出すことが、診断にとって大切になります。

頭痛の発作はとても強く、日常生活に支障をきたすほどです。心臓のドキドキと併せて、”ズキズキする拍動性”頭痛が多いですが、そうでない方もたくさんいらっしゃいます。

片頭痛はとても強い頭痛ですが、一日中頭痛があるという訳ではありません。“頭痛のない時間が確実にあること”が重要で、頭痛がだらだら続いているとか、頭痛が軽い時間と重い時間が交互に来るといったことは、片頭痛“らしくない”症状です。

ただし、頭痛の発作が何回も繰り返し押し寄せてくる場合や、片頭痛に緊張型頭痛が合併している場合、さらに年齢の経過とともに非典型的な経過になることもあります。

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