片頭痛の一番の特徴
前回の投稿で触れましたが、片頭痛の特徴を一言で言えば、“感覚過敏性がある”ということです。
たとえば、“光過敏(まぶしいところが苦手)”、“臭い過敏(臭いで頭痛が増悪する)”、“音過敏(うるさいところが苦手)といったものです。このような外からの刺激が入ることで頭痛が悪化したりします。他に”人混みが苦手”、”車酔いしやすい”といったことも片頭痛の過敏性を表しています。
ところで、体のバランスをとるために、耳の中の三半規管と呼ばれる場所がかかわっています。
この三半規管にも過敏性が起きます。すると、”めまい”が生じます。
あまり知られていないのですが、若い方のめまいは、”片頭痛が関わるめまい”が最多と考えられます。
感覚の過敏性で最も多い症状は吐き気です。これは腸管の過敏性のために生じます。吐き気の他に、腹痛や下痢を自覚することもあります。
特にお子さまの場合、頭痛は目立たずに、おなかの過敏性としての吐き気や腹痛、下痢だけが目立つこともあります。このような場合、おなかに原因がないか調べられるのですが結局原因不明となってしまいます。
そのため、こどもの場合は突然襲ってくる吐き気や腹痛がある場合、片頭痛が原因である可能性も考えなければいけません!
これらの過敏性があることから、片頭痛の発作を生じているときは、”暗くて静かな場所で嵐が過ぎ去るのを待つ”という方が多いです。
他に、頭痛の要因として気圧変動や月経周期、ストレス、過眠、入浴などが知られています。
片頭痛は、頭の血管が広がるために生じるとされています。天気が悪くなると、天気予報でも言われるように気圧が下がります。気圧が下がると、体を外から抑える空気の力が弱くなります。そのために血管が広がりやすくなると考えられますが、片頭痛の方の場合、このような変化にも敏感になってしまい、”悪天候前の頭痛“が生じることになります。
また、生理では出血します。そのために血を蓄えるわけですが、このような時も血管が広がります。そのため悪天候の時と同じように、特に生理前に頭痛がひどくなります。その他女性ホルモンも片頭痛悪化の要因となるため、生理に関わる片頭痛は大変多くなっています。
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